若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

祖父母の家に1泊2日

2024年3月19日火曜日。

 

今日は午後から弟の運転する車で祖父母の家に泊まりに行きました。

弟はお正月に祖父母の家に行けなかったので、年明け初祖父母です。

 

母は毎月1度以上、父と一緒に祖父母の家に行っています。

でも、猫を置いていくので毎回日帰りです。

今回はお正月以来のお泊まり会。

 

祖父母の家までの車はだいたい2時間くらい。

母は普段はトイレが近いですが、こういうときはトイレが近くなりません。

どこかでトイレ休憩をしなくても祖父母の家に直行できました。

母は弟の運転がうまくなったことを褒めていました。

 

祖父母の家に着いて1時間後。

今日の夜ご飯は手巻き寿司なので、材料を買いに祖母、祖父、弟、母で買い物に出かけました。

私はぐっすりお昼寝ができました笑

 

1時間くらいして買い物チームが帰ってきました。

母が真っ先にリビングにやってきました。もちろん手ぶらで笑

私「荷物はどうしたの?」

母「おばあちゃんが持ってる」

私「手伝ってあげなよ」

母「わかった」

まぁ、私が手伝えばいいんですが、祖父母の家ではどうしてもゆっくり休みたい気持ちが高くなってしまいます。

結局、荷物は祖父母が持ってリビングにやってきました。

 

夜ご飯の支度まで時間があったので、みんなでお昼寝をしました。

祖父母の家には床暖房とこたつがあるので、みんなでゆったり眠れます。

 

お昼寝から起きて、いよいよ夜ご飯の支度です。

ほとんど祖母が料理をします。お刺身を切ったり、お吸い物を作ったり。

酢飯を作るのは私と母です。

母に何度も味見をしてもらいましたが、母の舌はあまりよく機能しません。

酢が足りないって言ったり、塩が足りないって言ったりしていましたが、結局足りていないのはお砂糖でした。

そんなこんなで、無事に手巻き寿司の準備ができて、みんなで食べました。

久しぶりの手巻き寿司はとても美味しかったです。

やっぱりみんなで食べると美味しいですね。

母は自分で手巻き寿司ができないことがあります。

母にのりを手渡して「ご飯のせて」と声をかければ自分で出来ます。

そこに刺身を乗せてあげます。そしたら、自分で食べることができます。

こういう声掛けがなかったら、母は食べられません。

声掛けがなかったら、きっと刺身だけをひたすら食べ続けてしまうと思います。

それでも醤油をたっぷりつけて自分で食べられるのはいいことですよね。

 

手巻き寿司を食べたので、後片付けです。

母には、たくさんの酢飯が入っていたおひつに残っているご飯粒の処理をお願いしました。

母は素直に丁寧におひつに残っているご飯粒を食べてくれました。

これは、昔から母の役割でした。

でも、ここから母の機嫌は最悪なことになりました。

おひつのご飯粒をすべて綺麗にたいらげてくれた母。

祖母が「あら、綺麗に食べてくれたね。ありがとうね」と言いました。

すると、母に何かのスイッチが入りました。

母「こんなことしたから、お腹いっぱいになっちゃったじゃん!!」

私たちは「ぽか~ん」としてしまいました。

母「いっぱいご飯粒食べたからお腹いっぱいになっちゃった!」

私「よかったね」

母「全然良くない!!」

祖母「ママ、ありがとう。綺麗にしてくれたね」

母「こんなのもう嫌だ!!」

しゃもじを置いてトイレの方にドタドタと歩いて行ってしまいました。

でもすぐに戻ってきて「もう!なんでこんなことさせたの!」と怒りモード。

祖母が優しく対応してくれたけど、母の怒りモードは直らず。

私は祖父母にそっとしておくよう伝えました。

祖父にいたっては、困った顔をするばかり。

祖父は耳が遠くて大きな声じゃないと会話ができませんが、母の癇癪の声が聞こえていたそうです。

 

そのうち、母は「帰りたい」と泣き出してしまいました。

ここからの戦いが本当に長かったです。

 

長くなってしまうので、続きはまた次回。