若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母、なんだか調子が悪い

父はいつものことだと言っていましたが、

やっぱり母の調子はあまりよくありません。

体調はばっちりなのですが、精神状態がよくありません。

 

なんていえばいいのかな・・・

ふとした瞬間に急に泣き出して

「もう、ママが出て行けばいいんでしょ?」

と言い出します。

「そんなこと言ってないよ」と言っても泣き続けます。

 

でも、テレビで面白そうなシーンがあると少し笑顔になります。

そして、またすぐに泣き出します。

 

情緒不安定にもほどがあります。

お薬が効かなくなってきたのかな・・・。

以前よりも怒ったりすることは格段に少なくなりました。

 

でも、今日一緒にお風呂に入ったときに母とバトルしました。

母はお風呂に入る前、少し機嫌が悪かったんですが、

直前に笑顔になって脱衣所に一緒に向かいました。

 

私が服を脱いで、母にも脱ぐように伝えると急に

「お風呂なんか入りたくない!!」と泣き出しました。

なんとか説得して服を脱いでもらいましたが、下着だけどうしても脱いでくれません。

とりあえず、私は全裸で寒かったので

「ママ、私の髪だけとりあえず洗ってくれる?」と提案して

なんとか下着姿の母をお風呂場に誘導しました。

そして、シャンプーとリンスを手伝ってもらいました。

「ありがとう。次はママの番だよ。服脱いで」

優しく言ったんですが、母は泣きながら激怒。

「お風呂なんて入りたくない!!嫌だ!脱がない!!」

何度も脱衣所とお風呂場を行き来する母。

私はまた寒くなってきてしまい、

「ママ、もう今日は入らなくていいよ。寒いからお風呂のドア閉めて」

と言いました。

母は泣きながら「もういい!お風呂なんて入らない!!」

と言いながら、下着を脱いでくれました。

ここまでだいたい15分くらい。

やっと脱いでくれました。

母は脱いですぐにお風呂に入ろうとしたので必死に止めて

まずは体から洗いました。

母の精神状態は最悪だったので、自分で体を洗おうとしてくれませんでした。

なので、私が母の体を洗いました。

母のお尻やお股も私が洗ったのですが、さすがに嫌だったようで

そこで母の暴力スイッチが入ってしまったようです。

頭をたたかれ、腕も叩かれました。

私は、母の頭を叩き返してしまいました・・・。

私が母を叩いたことで母も私も我に返りました。

母に「ごめんね。とりあえず、シャワーで泡を流そう」と声をかけて

やっと体を流すことができました。

髪の毛はまだ洗っていなかったけど、とりあえずお風呂に入りました。

母と向かい合わせでお風呂に入りながら母とお話をしました。

母「叩かれた」(泣きながら)

私「ごめんね。ママに叩かれたからやり返しちゃった。れなも痛かった。腕に傷ができちゃったよ」

母「ごめんね」

私「ママが泣いている姿を見るのが1番辛い。だから泣かないで?」

母「わかった」

ここで母は涙を流さなくなりました。

ちゃんと話を分かってくれたことに安心しました。

お風呂で体が温まって落ち着いたタイミングで母の髪を洗いました。

ちゃんと洗わせてくれました。

そのあとはいつも通り、お風呂に浸かって上がって、体を拭いて。

ドライヤーは自分でしてもらっています。

でも、途中でやめちゃうので声掛けは必要です。

 

そんなこんなでなんとかお風呂タイムが終了しました。

父に「お風呂場で叫びすぎだよ。近所からクレームくるかと思ったべや」と言われました。

母をお風呂に入れるのは精神的に大変でした。