若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母、朝風呂事件

これは先日起こった事件です。

 

その日、母は日中いつもと変わらない生活をしていました。

そしていつも通りの時間に寝ました。

もちろん、ちゃんといつものお薬も飲んでいました。

 

次の日の朝、母は何を思ったのか起きてからすぐにお風呂に入りました。

普段、母は2日に1回のペースで昼間~夕方の時間帯で

父に手伝ってもらいながら髪を洗い、体を洗ってお風呂に浸かります。

 

事件のあったその日、浴槽には前回のお風呂のお湯がまだ残っている状態でした。

お風呂のお湯と言っても、もう時間が経っているので水ですね。

母は朝6時前に起きて脱衣所に行き、1人で服を脱いで

身体も髪も洗わずに、冷たい水の入った浴槽に入りました。

そして、

「パパー、冷たい!!!」

と浴室で叫んでいたそうです。

 

父はそのとき2階の寝室で寝ていましたが、半分起きているような状態だったそうです。

だから、1階の浴室からの母の叫び声で起きることができました。

母は裸のまま浴室からリビングに出てきて

「パパ、お風呂の水冷たい!!」

と怒っていたそうです。

父はとりあえず母をなだめながら、服を着せました。

結局、その日の夕方に母は温かいお風呂に入りました。

 

母が言うには「起きたときにお風呂に入りたくなったの」とのこと。

 

身体がべたべたしていたのか、寝ている間に汗をかいたのか、単なる思い付きなのかは分かりませんが、初めての出来事でした。

 

母はお風呂を沸かすことができなくなっています。

お風呂を沸かすボタンを見つけることができなくなっています。

具体的にいつからできなくなったのかは分かりません。

こうやって、できなくなることが少しずつ増えていくのかなぁ・・・。

 

母ができなくなったことは、父が代わりにしています。

父がなんでもできちゃうから、母はやり方を忘れてしまっても困りません。

できることは教えながら母自身にやってもらった方がいいのでしょうか?

それとも、もう母は頑張らずに誰かに手伝ってもらう方がいいのでしょうか?

 

私は、できるだけ母ができる部分は母自身にやってもらいたいと思っています。

母がなにかをするのを見守る、声をかけながら一緒にやってみる。

そういうスタイルで母と生きていきたいと思っています。

 

以上、母の朝風呂事件でした。