若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

毎日歩いている母

母は今月の上旬頃に父からスマートウォッチを貰いました。

寝るときとお風呂以外はずっと身に着けています。

本当は睡眠時間を計測したいから、寝ているときにも付けていてほしいのですが、

寝るときは煩わしいようです。

まぁ、スマートウォッチを付けて寝ると眠れないなら付けない方がいいですよね。

 

そのスマートウォッチを付けて母は毎日歩きます。

そして、毎日の電話で1日に何歩歩いたか、必ず報告してくれます。

電話をしてすぐに何歩歩いたか教えてくれます。笑

 

私「もしもし」

母「もしもし。今日ママ2000歩も歩いたんだよ。もう歩きたくない」

私「何歩歩いたの?」

母「(スマートウォッチを確認して)2156歩も歩いたんだよ。もう歩きたくない」

私「たくさん歩いたんだね」

母「もう足がパンパンになってるの」

私「今日はどこまで行ったの?」

母「西友。何も買わなかったけどね」

私「そうなんだ。たくさん歩いてすごいね」

母「もう疲れたよ。すっごい歩かされたの」

私「パパも一緒に歩いたんでしょ?」

母「そうだよ。パパは5000歩歩いたって」

私「パパには敵わないね」

母「パパとは競えないよ。いっつもパパが勝っちゃうから」

私「そうだね笑」

母「もう歩きたくない。すっごい歩かされたんだから」

 

毎日この繰り返しです。

母は毎日父と一緒に近所の西友まで歩いて行きます。

自宅から西友まで歩いてだいたい15分くらいかな。

その往復で母はかなり疲れるようです。

今度帰ったら、母の足をマッサージしてあげようと思います。

 

母との電話では毎日同じことを話しています。

だけど、母は飽きないようです。

毎日私から電話が来るのを待ってくれているそうです。(母、可愛い)

母は毎日同じことを話していることをきっと理解していません。

それにやっぱり時間間隔がありません。

毎日19:30頃に電話をしていますが、それでも母は「今日はどこに行くの?」と聞きます。

私は「もう夜だから出かけなくていいんだよ」と言うと「うん」と答えるだけです。

スマートウォッチをつけ始めてから、時間が分かるようになった母ですが、

時間の数字を見ても、日中なのか、夜なのか理解できていない感じがします。

それか、「日中」「夜」「時間」っていう単語の1つ1つは理解できていても、それぞれが結びついていないのかもしれません。

 

毎日少しずつ、母の脳みそは老いていっているようです。