若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母、泣き止まない

今日も母に電話。

すると電話口で泣いています。

私「どうしたの?」

母「なんでもないの」

私「なんで泣いてるの?」

母「パパにあっち行ってって言われたの」

私「そうなの?」

母「うん」

私「パパにだって1人になりたい時があるんだよ」

母「パパにあっち行けって言われたの」

私「そうなんだね。パパ、お料理してるからママがそばにいると嫌だったんじゃない?」

母「うん」

私「パパのことも尊重してあげてね」

母「パパにあっち行ってって言われたの」

私「うん。そういえばテレビ見てるの?」

 

どうにか話題を変えながら話していても、結局「パパにあっち行ってって言われた」に戻ってしまいます。

しまいには、晩御飯を作っていた父に電話が代わって

父「今忙しいから、20時以降に電話して。パパ仕事行くから。ママ今日は朝からずっと泣いてるから。最近ずっとこんな感じ。状況変わってきてるんだわ」

とやや早口で言われました。

母が泣いていても、どう対応したらわかりません。

でも、一番大変なのは父なんですよね。

仕事をしながら家事もやって、母の面倒も見なきゃいけない・・・。

子育てと違っていつまで続くか分からないし、未来が輝いているわけじゃない。

だから介護って体力的だけでなく、精神的に辛いんですよね。

いつか看護師として育児や介護について精神的にもサポートできるような仕事ができるといいなぁと思っていますが、いつになることやら・・・。

 

20時過ぎにまた母に電話しました。

母はさっきみたいに号泣していたわけじゃないけど、すすり泣きしていました。

私「何してるの?」

母「なにもしてないよ。寝てないよ」

私「さっきみてたテレビ見てる?家事やろう入ってるよ」

母「おきてるよ」

私「テレビは?」

母「みてるよ。家事やろうやってる」

私「泣かないで気晴らしにテレビみたらいいよ」

母「うん。泣いてないよ。もう大丈夫。じゃあね」

 

母、今日ひとりで夜を過ごせるのでしょうか・・・。

母、やっぱりさみしいのかなぁ。

自分の側に家族の誰かが常に一緒にいないと寂しくなっちゃうのかな。

 

前頭側頭型認知症と診断されたときは、怒って怒って手を付けられなかった母。

今は泣いて泣いて手を付けられなくなっている。

そういう時期なのかぁ。