若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

結婚の挨拶

2023年10月9日のお話です。

 

この日は月曜日です。スポーツの日で祝日ですが、母はデイサービスに出かけます。

昨日のうちに母のリュックに必要なものを入れて玄関に置いておきます。

母はデイサービスの方が迎えに来ると、荷物を持たずに家を出てしまいます。

荷物を玄関に置いておけば、スタッフさんが持っていってくれるんです。

なんで荷物を持たずに出かけてしまうんでしょうか。

母に尋ねても「荷物持ってるよ!!」と若干切れ気味・・・笑

 

母が家にいないとこんなに静かなんだなぁと感じます。

まるで幼稚園に行った子どもの親のような感想ですよね笑

母が家にいない間に家の掃除や猫の毛づくろいや爪切りなどを済ませます。

そのあとはゆっくりソファでだらだらする時間。

母と一緒にいるとだらだらする時間がありません。

だから思う存分だらだらしました笑

母のいない時間はあっという間に過ぎ、17時過ぎに母は帰ってきました。

 

私「おかえり~」

母「今日はゆめちゃん(デイサービスの犬)に会えなかった」

私「まずはただいまでしょ?」

母「ただいま。今日はゆめちゃんに会えた」

私「え?ゆめちゃんに会えたの?どっち?」

母「ゆめちゃんはお手をしてくれなかった」

私「あ~。ゆめちゃんに会えたのね。よかったね。他にはなにをしたの?」

母「習字したよ。飾ってくれなかったけど。見る?」

私「見せて!」

 

母は最近、デイサービスで習字を始めたようです。

それがとっても上手なんです!

家族全員が母の字を見て上手だと褒めます。

弟なんて母の字を習字のコンクールに出せば金賞を獲れるんじゃないかと言います笑

でも、本当に上手なんです。

母はもともと字は下手ではありませんでした。

さいころに習字を習っていたと本人から聞いています。

習字が好きな様子です。これからも続けてほしいと思います。

母はデイサービスに行くのを嫌がっていますが・・・(-_-;)

 

今日の夜ご飯は居酒屋さんに行きました。

彼と私と父と母の4人でつぼ八に行きました。

そこで、彼から私との結婚報告をしました。

実は、先日彼からプロポーズをされたので、お互いの両親に報告をしたのです。

父と母は喜びました。

母は満面の笑みで「私は反対なんてしないからね。良かったね」と言ってくれました。

もちろん父も反対せずに「良かった~!」ととっても喜んでくれました。

両親2人のうれしそうな顔を見て、こんなに喜んでくれるんだ!ととてもとても嬉しかったです。

嬉しくて嬉しくて涙が出そうでした。

(今、ブログを書きながらうれし涙が出ました笑)

 

居酒屋を出て、自宅に戻りました。

自宅では彼が持ってきてくれた手土産を食べながら、リラックスして談笑しました。

母は彼に自分が書いた習字を見せ、褒められてうれしそうでした。

みんなで話している最中に母が急にテーブルの上にあった計算テキストを手に取りました。

今日のデイサービスでやったもので、丸付けはまだしていませんでした。

彼が丸付けをしていると、母が「×しないで」と笑いながら話していました。

何個か×はあったけど、彼のおかげで楽しく計算ドリルをやることができました。

 

自分の両親だけど結婚の挨拶をするのはとても緊張しました。

でも、両親が笑顔で祝福してくれて本当に嬉しかったです。

彼に心から感謝しています。