若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

祖父母と母

前回のブログの続きです。

 

 

9月23日土曜日。秋分の日ですね。

この日は、祖父母が電車とバスで2時間かけて実家に来てくれました。

母と一緒に車で最寄り駅まで向かい、母がひとりでホームまで祖父母を迎えに行きました。

私は車を路駐していたので、車で待っていたのですが、10秒ほどで母が戻ってきました。

母「おばあちゃんいなかったよ」

私「どこまで行ったの?」

母「電車に乗ったよ」

私「いや、電車には乗ってないでしょ笑 階段は登ったの?」

母「階段なんてなかったよ」

こんな風にうまくキャッチボールができていない会話をしている間に祖父母が車まで歩いてきてくれました。

 

最近の母は、言葉のキャッチボールがますます上手くできなくなってきました。

母の脳みその中を覗けたら、どれだけ楽なのだろうか・・・と思うことが多いです。

母が何を見て、どう感じて、どう考えているのか分かりません。

 

祖父母と母を乗せて、神社へ行きました。

祖父母と母が信仰している神社です。

今日は神社の祭事があったので、数時間ほど神社で過ごしました。

私はいったん自宅へ帰ってお昼寝です。

祖父母から電話がきて、神社にお迎えに行くと、3人で待っていました。

母に祭事がどうだったか聞くと

「よくわからない話だったけど、行けてよかった」とのこと。

祖父母が付き添ってくれてよかったです。

 

その後は家に帰って・・・。

何をしたっけ?笑

詳しいことは1か月も前のことなので忘れてしまいましたが、祖父母と母が喧嘩をしていたのを覚えています。

祖父母は優しいのですが、母にしつこくいろんなことを頼んだりしたんですね。

祖父母が母に漬物のつけ方や野菜の切り方を説明していただけなのに、

母はなぜかブチぎれ。

「こうやってやればいいんでしょ!!!」

と怒鳴りながら、野菜をざくざく切っていきます。

その包丁さばきは本当に怖かったです。

その後はしばらく機嫌悪かったですね・・・。

でも、なんのスイッチがあるのか分かりませんが、いきなりコロッと機嫌が良くなるんです。

この日もなんにもきっかけがないのに、急に機嫌がよくなりました。

時間の問題なのかな。

祖父母も母の変化にびっくりしていました。

 

その日は祖父母は実家に1泊していきました。

夜、母は祖父母と一緒にお風呂に入りました。

祖父母は母の体の垢こすりをしてくれました。

だいぶ垢が出たようで、祖母は疲れ切っていました笑

母はすごく気持ちがよかったようで「おばあちゃんはスパルタだったよ」と笑いながら話していました。

 

次の日の朝、母と一緒に車で祖父母の家まで祖父母を送りに行きました。

車で2時間弱のドライブです。

祖父母の家に着いて、祖母がかぼちゃ団子を作ってくれました。

母は昔は甘いものが嫌いでした。

でも、認知症になってから甘いものが大好きになりました。

かぼちゃ団子もおしるこのようになっているので、母は嫌いでした。

でも、今は私よりもたくさん食べます。

今まで全く食べなかったのに、祖父母もびっくりな食べっぷりでした。

 

祖父母の家で3時間ほど過ごしました。

私はほとんどお昼寝をしていましたが笑

母はテレビをみたり、祖父母と新聞を読んだりしていました。

でも、だんだん帰りたい病が発症してきました。

母はおでかけをしたがるのに、すぐに帰りたいと言うようになりました。

私はこれを「帰りたい病」と名付けました。

母は帰りたい病になると、それしか考えられなくなります。

ずっと「もう帰ろ?」とせがんできます。

この日も帰りたい病を発症したので予定よりも早く祖父母の家を後にしました。

 

祖父母の家から家に帰る前に弟の家に寄りました。

弟は1人暮らしをしていますが、弟の家に行くのは初めてでした。

母は何度か行ったことがあるのですが、行くのは初めてと話していました。

 

初めて入る弟の家はとても汚かったです。。。

トイレが特に汚かった・・・。

 

弟を車に乗せて、母と私と弟の3人で札幌まで帰りました。