若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

家族がそろった日

土日は母と一緒に車で片道2時間くらいの場所にある祖父母の家に行きました。

祖父母も母のことを心配しています。

祖父母は母にデイサービスの様子や普段の生活について聞いていました。

母はとんちんかんな答えばかり話します。

ネガティブな発言ばかり。嘘ばかり。

私が補足で説明したり、それは違うよと声をかけない限り、祖父母は母を信じます。

祖父母には母の言ったことを鵜呑みにしすぎないように声かけしました。

でも、私も母のことをどのくらい信じていいかわかりません。

 

祖父母の家ではいろんなことがありましたが、母は割と安定していたような気がします。

祖父母の家は徒歩で海まで行けるので、祖母と母と私でお散歩に行きました。

祖母は高齢なので歩くのが遅いです。

母は一人でスタスタ歩いて行ってしまいます。

私が母に声をかけたら後ろを振り返って立ち止まります。

30分程度のお散歩でしたが、母も祖母も気分転換になったと喜んでいました。

 

祖父母の家を出る3時間前から母の帰りたい病が始まりました。

「いつ帰るの?」「まだ帰らないの?」「帰ろうよ」のエンドレス。

さすがの祖母もしびれを切らしたようで母に怒っていました笑

祖父は耳が遠いので母の声があまり聞こえていません。

なので、母がなにかを繰り返し言っても祖父には全くダメージがないのです。

祖父と母の受け答えの様子は本当に面白いです。笑

 

祖父母の家を出てから夜ご飯を食べに行きました。

以前、叔母さんからおすすめしてもらったパスタ屋さんです。

普段、母と父はイタリアンのお店には行きません。

父があまりパスタが好きじゃないようです。というか、パスタを食べに行くという感覚があまり分からないそうです。

なので、私と母の2人でパスタを食べに行きました。

すごくおしゃれなお店で、とっても美味しいパスタをいただきました。

母は甘エビのパスタを食べていましたが、それはとっても美味しかったです。

母はいつも通りあっという間に食べてしまいました。

 

 

今日は月曜日なので、母はゆめちゃんデイサービスの日です。

前日からリュックにデイサービスのための荷物を用意していたのですが、

朝起きたら荷物は片付けられていました。笑

夜中に起きて自分で片付けたようですが、母はそのことを覚えていないようでした。

朝ご飯も自分では作りません。冷蔵庫からおかずを出すこともしません。

なるべく母自身に朝ご飯の支度をしてほしかったので、声をかけながら一緒に準備をしました。

でも、母ができたのはチンしたご飯を茶碗に盛ることとトマトを冷蔵庫から出すことだけでした。

そのほかは声かけしてもとんちんかんなことばかりするので私がやりました。

例えば、レトルトのお味噌汁を準備してほしいのに、やかんの中にお味噌をいれようとしたりします。

少し目を離すと何をするかわからないので、私はトイレもゆっくりできません。

 

そうこうしている間に9時過ぎになり、デイサービスの方がお迎えに来ました。

母はいつも通りリュックを持たずに出ようとしたのでリュックを持つよう声かけをして笑顔で出掛けていきました。

 

母が出掛けて少したった頃、弟が帰ってきました。

そのあとに父が仕事から帰ってきました。

母は17時過ぎに帰ってきました。

これで1ヶ月ぶりに家族がそろいました!

 

今日の夜ご飯はみんなで牛角に行きました。

母はたくさんお肉を食べました。

認知症になってから、母の食欲は止まりません。すぐにお腹が空くそうです。

母はカルビやハラミ、ミニビビンバ、豚トロなど誰よりも食べたんじゃないかと思います。

実は、母は牛角に行く前に家でお団子2本と柿ピー2袋を食べていました。

母の胃袋はどうなってしまったのでしょうか・・・。

 

牛角では家族でいろんな話をして母もたくさん笑っていました。

母は隣で人が話しかけてもあまり答えないことに気がつきました。

きっと母と目線が合う人の話の方が聞きやすいんでしょうね。

話を聞くときは人の目を見て聞くことを子供の頃から教わってきましたが、

母の様子を見ていてそのことを痛感しました。

 

牛角から帰ってきて、自宅の前で花火をしました。

家族4人で花火をするのはとっても久しぶりでした。

母もとっても楽しそうに花火をしていました。

私も父も弟も母が笑ってくれると嬉しくて幸せな気持ちになります。

普段、どれほど母に対してイライラしていても

母が笑顔で楽しんでくれていると幸せです。

こういう気持ちになれたのも母が認知症になったおかげかも知れません。

 

やっぱり家族4人がそろうと楽しいなぁ。