若年性認知症の母と私。

60歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母とともに病院へ

これは火曜日のお話です。

 

前日は家族がそろって本当に楽しくて幸せな時間を過ごしました。

でも、朝起きたら、母はいつも通り話し続けます。

「朝はパン食べるんでしょ?」「家の中になにも食べるものがないね」

「靴下は履くの?」「今日はどこか行くの?」などなど。

1つ1つにずっと答え続けていたらこっちの精神が持ちません。

なので、何回か答えたらあとは無視しています。

 

今日は母の脳神経外科受診です。

朝から母に病院へ行くことを伝えていたのですが、何度もどこに行くのか聞かれたのがとてもしつこくてうざかったです。笑

父の運転で病院へ向かいました。

母は「今日は血液検査あるのかな。絶対採血なんかしたくない!」と話していました。

8月4日に健康診断のために行った病院で採血をしましたが、それは脳神経外科ではないし、病院も全く違う場所です。

脳神経外科では採血なんてしたことがありません。

その辺の違いや感覚も鈍ってきてしまったんですね。

 

無事に病院について受付をして1時間くらい待ちました。

その間、母は持ってきた小説を読んでいました。

その小説は毎回病院に持ってきているのですが、ずっと何回も読んでいます。

読んだ本の内容を忘れてしまうんですね。

しかも、いつも適当なページから読むんです。

母にどんな内容の本か聞くと「怖いけど面白いよ」と答えてくれます。

 

やっと診察の順番がきました。

先生によると前回より落ち着いて上品な印象になったとのこと。

前回からスタートした抗不安薬が効いている様子なのでこのまま継続することになりました。

母は先生にどうして自分がこんな病気になってしまったのか聞いていました。

先生はとても丁寧に優しく説明してくれました。

難しい部分もありましたが、先生はだいたいこんなことを言っていました。

・医療の発達で長生きする人が増えたけど、昔は60歳まで生きれば大往生だった

・神経や細胞は医学の発達ほど進化のスピードが速くない

・人間の細胞や神経は大昔からさほど進化していない

・だから今を生きている人は40~60歳くらいから病気になったり、病院に行く頻度が増えたり、薬を使う頻度が増えたりする。

・それは細胞や神経がまだ進化している途中なのだから仕方がない

・母の場合はたまたま脳神経の病気だったけど、ほかにも内蔵の細胞に病気を持つ人もいるし、体の神経に病気を持つ人もいる

・医学がいくら進歩しても体の中身自体はそこまで進化していない

 

母は先生の話にうなづきながら聞いていました。

最後に「わかりました」と答えていたけど本当にわかったのかな笑

というか、母は先生が話している最中に「先生、肩に髪の毛が落ちてますよ」と言って髪の毛をほろったのです。

行為自体は良いことなのですが、タイミングが悪すぎますよね。

 

病院から帰る途中に私はコンビニでおにぎりを買いました。

母は大好きなソフトクリームを買いました。

今日のお昼ご飯は冷やし中華にしたのですが、麺が2人分しかなかったので私はコンビニのおにぎりを食べることにしていました。

なのに、家に帰ってきて母は私のおにぎりを食べようとしました笑

冷やし中華ができるのを待っていられなかったのかもしれません。

おにぎりは私の分で母と父は冷やし中華を食べること、理由も説明しました。

母は納得していない様子でしたが、説明している最中に冷やし中華が完成したので何も言わずに食べていました。

母、食べるスピードがものすごく早いんですよね。

父が1番食べるのが早かったのですが、今では母の方が早く食べてしまいます。

むせたりすることはないのですが、あまり噛んでいないのかもしれません。

 

食事の後はショッピングに出かけたのですが、そのお話はまた次回にします。

長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございました。