若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母がしつこい

 

今日は朝から「今日はどこに行くの?」攻撃。

どこにも行かないって伝えているのに。

朝から何度も同じことを聞かれます。

もう、うんざり。

 

母は朝から暇なのかなと思いました。

朝ごはんも自分で作れないので、私が指示を出します。

指示を出して見守りをすれば、ごはんを盛って即席みそ汁くらいなら作れます。

漬物と味付け海苔をおかずにして朝ごはんを食べました。

そのあとは一緒に新聞を読んで、塗り絵をしてなんとか時間をつぶしました。

母と過ごすのは楽しくないわけじゃないけど、母の機嫌を損ねないようにしないといけないと思って気を遣うのがとっても疲れます。

母にはゆっくり布団で寝ていてほしいけど、

母は本当に元気すぎて全然ゆっくり過ごしてくれません。

 

やっと10時になりました。

母と一緒に近所の地区センターに歩いて行きました。

行く前は母も本を読む気満々。

でも、実際は図書館に入って3分もしないうちに帰りたがりました。

「ママ、もう帰りたい」

「ママ読む本がない」

「ママひとりで帰っちゃうよ?」

「早く帰りたい」

こんなことをずっと繰り返して私に言ってきます。

私は11時30分まで図書館にいることを事前に母と約束していました。

母は約束を忘れたわけではありません。

でも、約束を守るということよりも帰りたいという自我が強かったのです。

結局、11時30分まで図書館にいました。

母は1時間ずっと私の隣でしつこくささやき続けていました。

私は母の言葉にときどき返事をしましたが、ほとんど無視して本を読みました。

母は事前に一緒に選んだ本が数冊あったのですが、読みませんでした。

最後の20分くらいは私の読んでいる本を横目で読んでいました。

帰り際に母は「もう絶対に来たくない」と言いました。

なにが嫌だったのか、わかりません。

 

家を出たがるのに、家から出てどこかでゆっくり過ごすことはできない。

これが本当にイライラします。

 

図書館からの帰り道でスーパーに寄って麦茶とおにぎりを買いました。

スーパーのフードコートでおにぎりを食べました。

母はおにぎりを食べたあと、すぐに帰ろうとしました。

私は「食後だし少し休んでから帰ろう」と言いましたが、

全く聞き入れてもらえません。

でも、自宅にいるときのように叫んだり、物を投げることはしませんでした。

私はイライラしていたのもあり、意地でもフードコートを動きませんでした。

母は仕方なく椅子に座っていましたが、

「早く帰ろう」としつこくずっと話していました。

 

帰り道できれいなお花を見つけて母に声をかけても「早く帰ろう」しか言いません。

 

これはなんなのでしょう。

家から出たがるのに、家を出たら帰りたがる。

もう母と一緒にお出かけするのが嫌です。

文句ばっかり言うんだもん。