若年性認知症の母と私。

60歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

祖父の7回忌

 

今日は祖父の7回忌でした。

自宅に仏壇があるので、自宅に親戚が集まってお坊さんを読んでお経を読んでもらいました。

祖母は施設に入所しており、車いす生活なのですが、

7回忌のために介護用の車をレンタルして自宅に連れてきました。

父方の祖父であり、この日のために父はいろいろな準備をしてきました。

 

自宅に親戚が集まるため、朝から和室を大掃除しました。

もちろん母もお手伝い。

「これ持ってて」と伝えると持っててくれます。

「これあっちにおいて」と伝えると見当違いな場所に持っていきます。

「これ捨ててきて」と伝えるとゴミ箱でいいの?と聞き返されます。

掃除機をかけてもらっても、やり方が中途半端。

「まだほこり残ってるよ」と伝えるとキレ気味。

それでも、何度か掃除機をかけてもらいました。

 

掃除が終わるころ、弟が帰省してきました。

そのころの母はお掃除に集中できなくなっていて、何を頼んでもキレ気味でした。

なので、弟と近所のスーパーに買い物に行ってもらうことにしました。

猫のごはんが足りなくなっていたのでおつかいを頼んだんです。

母はおでかけが好きなようで、すぐに準備して弟と歩いて出かけました。

 

母が家からいなくなると、私と父は束の間の休憩です。

それでも、それぞれで掃除機をかけたり、祖母の施設に迎えに行ったり。

ゆっくり休んでいる暇はありません。

 

そんなこんなで母がおつかいから帰ってきました。

母は気分転換になったようでした。

 

そのあとは親戚が集まって、お坊さんがきてお経を読んでくれて。

母は落ち着きはなかったけど、目立った行動を取ることなく過ごしていました。

 

でも、やっぱり空気が読めないというか・・・。

お坊さんが帰る支度をしている最中に「お昼ご飯まだ?」と言ったり、

「おなかすいた」と駄々をこねたり。

まるでこどもみたい。

待つことが苦手になるのも前頭側頭型認知症の症状なのかな。

 

お昼ご飯は近くのお寿司のお持ち帰りを準備していました。

親戚みんなにお寿司を配って、お茶を準備して・・・。

母は自分の分の取り皿しか出さないし、わさびも準備してくれていません。

まぁ、いいんですけど笑

本当に自分のことばっかりなんだなぁと思ってしまいました。

 

親戚でお昼ご飯を食べていても、母はすぐに食べ終わって片付けを始めました。

母は病気になってからすごく食事のスピードがあがりました。

飲み込むように食べているのかな。

ゆっくりよく噛んで食べてねと何度も伝えているのですが・・・。

 

親戚で談笑しているときも母はなぜか落ち着かない様子。

コップを片付けたと思ったら、またコップを出したり。

少しずつ機嫌が悪くなってきました。

「今日はどこにも出かけないの?」

「まだどこも行かないの?」

母はまだ親戚が家にいるのに出かけたい様子でした。

出かけないことを伝えると、機嫌が悪くなります。

結局、親戚が気を遣ってくれてすぐにお開きになりました。

 

母が出かけたがっていたので、弟が中古車を見るために母を連れ出してくれました。

母は毎日出かけることを気にします。

そんなにお出かけが好きだったタイプではないと思っていたんだけどなぁ。