若年性認知症の母と私。

60歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母とカラオケ

 

今日のスタートは朝5時。

母が起きてなぜか下着を脱いで手洗いしてアイロンをかけ始めました。

私は寝ていましたが、ばたばた足音がしていたので起きちゃいました。

意味が分かりません。

でも、今に始まったことではありません。

母はなぜか手洗いした下着を乾かす前にアイロンをかけます。

これは認知症になってからの習性です。

乾いている下着は何枚もあるのに。

しかも、乾かす前にアイロンをかけるからジュワっとしています。

アイロンが原因の火事もあると聞いたのでそれだけが心配です。

 

今日の日中は母とふたりでカラオケに行きました。

母のリハビリのためと気分転換のためです。

近所のカラオケが11時から開店だったのですが、意外と人が多くてびっくり。

平日の昼間でも開店と同時にカラオケを利用する方いらっしゃるんですね!

 

母とカラオケルームに入り、選曲をしました。

母はカラオケ機の使い方が分からなくなっていました。

実は私も久しぶりのカラオケだったので最初の2分くらいは戸惑いました。

その2分の間に母はカラオケが嫌になったようで

「もう帰ろう」と言ってきました。

母の集中力のなさには本当に驚きばかりです。

母に何の曲が歌いたい?と聞きました。

「なにも歌いたくない」

 

え?・・・

家を出る前はカラオケに行くのを楽しみにしていたのに、歌いたくないの!?

 

とりあえず、問答無用で母の好きなback numberの曲を数曲選びました。

曲が流れると母は立って歌い始めました。

他にもプリンセスプリンセス中森明菜なども歌いました。

私は知らない曲なのですが、歌手名は知っていたので

その中から人気のあるものを適当に選曲したのですが、

母はどの曲もノリノリで歌っていました。

2時間、ときどき飽きた様子を見せながらも楽しく過ごすことができました。

ほとんど母がずっと歌っていましたが、疲れた様子はありません。

どんだけ体力あるんだか笑

 

帰りの車の中で母にまたカラオケ行こうねと言ったら

「いいよ」と答えてくれました。

昼間のカラオケは安いし、ランチプランもある。

お昼ご飯ついでに歌も歌えるから時間つぶしには最適かもしれません。

また今度母とカラオケに行きたいと思います。

 

自宅に帰ってきてからケアマネージャーさんから連絡が来ました。

実は昨日、気になるデイサービスを見つけたのでケアマネージャーさんに連絡していました。

明後日の水曜日にデイサービスに体験に行くことにしました。

母が今通っているデイサービスは行きたくないようです。

「年寄りばっかりで行きたくない!」

と泣き出してしまうことが多かったのです。

今度体験に行くデイサービスは認知症対応型で少人数制。

でも、利用者は70歳代の方が多いようです。

母には利用者というよりもボランティア感覚でデイサービスに行ってほしいんです。

デイサービスの担当者さんにも伝えました。

母は誰かが付き添っていればある程度のことができます。

今度のデイサービスは一緒にお昼ご飯の支度をさせてくれたり、

レクリエーションの準備を手伝わせてくれたりするそうです。

母には『誰かに必要とされる場所』が必要なのではないかなと思っています。

『誰かに必要とされる』ことで社会とのつながりを持てるのではないかなと思います。

家以外に自分の居場所があることって精神的にも大切なことですよね。

 

母が新しいデイサービスに通ってくれることを願います。