若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

3か月ぶりの帰省

 

私が2月から千葉に行って、初めての帰省が5月末でした。

 

そのころの母について思い出しながら書いていきたいと思います。

 

3か月ぶりに実家に帰って、母はとても笑顔でした。

父もうれしそうでたくさん話をしました。

 

帰省してびっくりしたのが、母が全く料理をしなくなっていたことです。

あんなにこだわってお味噌汁を作っていたのに、

一切お味噌汁を作らなくなったなんて本当にびっくりでした。

一体なにを食べて生活しているのかというと

レトルトのお味噌汁や冷凍パスタ、父の作ったカレーやチャーハン。

出来合いのものしか食べなくなっていました。

中でも冷凍パスタは母のお気に入りで、毎日チンして食べていました。

 

ある日、私はお昼用にお蕎麦をゆでていました。

母は何か探し物をしていましたが、見つからずイライラしていました。

私は「代わりに探し物をするからお蕎麦ゆでてて」とお願いしました。

すると、母はなべの火を消してしまったんです。

まだ、おそばをゆで始めたばかりだったので火を消してはいけないのに。

私はまさか母がそんなことをするなんて思ってもいなかったのでびっくり。

 

あとから父に聞いた話だと、

母は麺が茹で上がる前に火を消してしまうことが多いそう。

理由はわかりませんが、料理に関する小さなミスが増えていることで

母は料理を面倒くさがるようになったようです。

でも、野菜を切ったりするのはとても上手なんです。

私なんて玉ねぎ1玉も涙が出て切れないのに、母はスムーズに切ります。

だから、私がいる間だけでも母と一緒に料理しなきゃと思いました。

 

でも、母は料理の意欲がなくなっていました。

というよりも、何かをやることに対する意欲が低下していました。

野菜を切ってくれたあとで、冷凍庫から冷凍パスタを出してチンし始めたり。

料理の支度という過程をこなす意欲がないんでしょうね。

料理作っている最中に冷凍パスタをチンされたら

こっちは料理する気が失せちゃいます。

そんな毎日だったので、毎日ため息ばかりでした・・・。

 

また、母は脳トレのために塗り絵や間違い探しを始めていました。

でも、誰かがいないとできないのです。

間違い探しは集中力が続かなくてすぐにやめちゃうし、

塗り絵は何色で塗ったらいいかわからない。

誰かがそばにいないとできなくなってしまっていました。

 

そんな母をみていて、母は小学生になってしまったんだなと思いました。

 

他にもいろんなことがありました。

すぐにいらいらしたり、言ってることとやってることがバラバラだし。

本当にため息ばかりの毎日でした。

 

実は、今日から2回目の帰省をしています。

次回からは母との日常をタイムリーに書けたらいいなと思っています。