若年性認知症の母と私。

59歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母と2人で病院受診

温泉から帰ってきて、風邪を引いてしまいました。

もともと母が微熱で咳をしていたのですが、温泉に行く日には平熱で咳もほとんどでなくなっていました。

ところが、日曜日くらいから父と私の咳がひどくなり、父は一時的に発熱がありました。

私も今、鼻水とくしゃみが止まりません。

 

今日は母の2か月ぶりの脳神経外科病院の受診日です。

父は朝から声が出にくくなっており、体調が悪かったため、私と母で受診しました。

母「パパは来ないの?」

私「パパは風邪引いてるから来れないよ。家で寝てるよ。」

母「パパと一緒が良かったなぁ。」

私「なんで?」

母「パパは無視しないもん。」

私「だってしつこいんだもん」

母「どこ行くの?」

私「病院」

母「入院するの?絶対行かない!!絶対行かないんだから!!」

車の中でずっとこれの繰り返し。

私も風邪気味で鼻水が止まらないので、途中からイライラして無視。

それでも静かにならず、母はずっとしゃべり続けていました。

 

病院はいつも30分以上待たされるのですが、今日は5分くらいで呼ばれました。

母は最初は笑顔で先生とお話していました。

でも、私が母の現状と悩みを相談していたら、不機嫌顔になってきて、それ以降先生の顔を見ることはありませんでした。

 

今日の先生への相談は

①寝るときに服を着ないこと

②被害妄想があること

③ずっとしゃべったり、立ったり、歩き続けていること

です。

 

①に関しては、先生から母に伝えてくれました。

でも、服を着てもらうのは難しいかもしれないとのことでした。

下着で寝るということが習慣化しているので。

これから寒くなるので、根気強く付き合っていく必要があるそうです。

 

②に関しては、母の記憶、脳のキャパシティの問題なのかもしれないとのこと。

母は昨日、今日、明日という時間間隔が分からなくなっています。

例えば、「服を着て」と言って服を渡しても「服着るな!って言ってたじゃん!だから着ないよ!」と言われます。

それは母の中で、いつかどこかで誰かに「服を着るな!」と言われた経験があり、それが今のことだと思っている。

じゃあ、どうすればいいか。

それも難しいということです・・・。

根気強く付き合うしかない・・・。

でも、母の頭の中を少しだけ理解できたことは良かったです。

ちゃんと言うことを聞いてほしいけど・・・。笑

 

③に関しては、先生が母に

「もう子育ても終わったんだから、動き回ることないんだよ。もう家でゆったりしていれる年齢になったんだよ。だから、座っていて大丈夫だよ。」と言ってくれました。

母は「でも、なにかしなきゃいけないなって思うんです」

そうなんだ!と私はびっくりしました。

先生「そうだよね。前まで洗濯とか掃除をしたりしていたし、料理もしていたんだもんね。できなくても、やらなきゃいけないっていう思いは強いんだよね?」

母「はい、そうなんです。」

母、そんな風に感じていたんだ。知らなかった。

先生「でも、家族の方が座っていいよって言うなら、あとはお任せして座ってていいのよ。今まで家族のために頑張ってきたんだから、少しは家族に頼って休んでいいんだからね」

母「はい、ありがとうございます」

母の新たな気持ちをしれて嬉しかったです。

 

次回の病院受診は2か月後。

今回も同じお薬が処方されました。