若年性認知症の母と私。

60歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

1泊2日の温泉旅行②

温泉に1泊した翌日。

 

私と父はなかなか寝付けずにスマホをいじっていましたが、母はぐっすり寝息を立てて寝ていました。

環境が変わっても、徘徊や不可解な行動を取らずに落ち着いて眠ることができたのは本当に良かったです。

毎日飲んでいる薬のおかげなのかな。

 

母と祖母と一緒に朝風呂に行きました。

朝風呂でもシャンプーをしたのですが、やっぱり一人ではできません。

それは昨日と同じでした。

ただ、今日の母はお股を洗ってくれません。

体をボディタオルで洗うのですが、肝心なお股だけはどうしても洗ってくれないのです。

母に「私の真似をしながら体洗って」と声をかけても、お股だけは洗いません。

祖母と何度も何度も声掛けをして、母はキレ気味に「こう!?」と言いながらお股を洗うことができました。

私たちが代わりに母のお股を洗おうとすると「やめて!!!」と叫んでしまうし、それはさすがに羞恥心というかプライバシーというか・・・。

とにかく、自分で洗えてもらえてよかったです。

 

ちょっと余談ですが、母は最近パンツにトイレットペーパーを挟めるようになりました。

生理用のナプキンのようにトイレットペーパーを挟めるのです。

ときどきかゆいのか、パンツに手を突っ込んでいます。

不衛生だし、やめてほしくて、小さめのナプキンを買ったのですが、使ってくれません。

どうしてトイレットペーパーを挟めるのでしょうか?

どなたか教えていただけると幸いです。

(母は尿漏れもしていません。挟めたトイレットペーパーは全く汚れていません。母はそれをトイレではなくゴミ箱に捨てます・・・。)

 

朝も露天風呂に入りましたが、とっても気持ちよかったです。

母は相変わらず、露天風呂に入っているのに「露天風呂なんて入りたくない!寒いじゃん!」と言っていましたが・・・。笑

母と一緒に着替えたり、髪の毛を乾かしたりするのは大変ですが、子育てをしているママのような感覚です。

母からの山のような質問に答えながら、着替えができるか見守りながら自分も着替える。世の中の子育てママさんは本当に偉いなぁと思います。

 

朝ごはんは美味しかったです。

母は朝からカレーライスを食べていました。

クロワッサンもとても美味しくて、1人2個ずつくらいは食べた気がします。

母も満足そうにしていたので良かったです。

 

そのあと無事にチェックアウトをして、祖父母の家までドライブ。

ドライブ中、母が何度も「雪?」と言っていましたが、降っていたのは雨でした笑

途中、ダムの横を通り過ぎたのですが、そのときにちょうど放流していました。

なかなか見られないと思い、母に声をかけました。

でも、母は「ふぅん」だけ。あまり興味がなかったようです笑

 

祖父母の家に着いて、こたつで暖をとりました。

母はこたつに入っても「寒いよ?寒いよ?」何度も祖父母に訴えました。

祖父母は「すぐにあったかくならないんだ。時間かかるからまっとれ」と何度も何度も答えてくれました。

母は思ったことをすぐに口にしてしまうから、何度も同じことを繰り返して言ってしまうのかなぁ。

聞いたことを覚えてないのかなぁ。

今となっては、どっちなのか母に聞いても分かりません。

 

祖父母の家に帰る途中の車の中でも「どこに行くの?」ばかり。

家に帰ることを何度も伝えましたが、全然伝わりません。

さすがにもう慣れました。笑

そのうち母は眠っていました。

 

母に1泊2日の温泉旅行の感想を聞いてみました。

母「別に。」

沢尻エリカかよっ!!!笑

 

あんまり楽しくなかったのかなぁ・・・。

写真は良い顔で写っていたんだけどなぁ・・・。