若年性認知症の母と私。

60歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

父、仕事を辞める

父が仕事を辞めることにしました。

先日、父が介護休暇を取ることにしたことを話したのですが、

結局辞めることにしたそうです。

今日、父と電話したときに知りました。

私は父が仕事を辞めるのを防ぐために札幌に帰ろうと思っていたのに・・・。

私が札幌に帰ったら、父と交代しながら母の介護をしたいと思っていたのに・・・。

 

父は「うちらも夫婦だし、ママがちゃんと覚えていられるうちに夫婦の時間を大切にしたいなぁと思ってさ。いずれママは施設に入ると思うけど、それまでできる限りのことはしてあげたいと思うからさ。お前たちは結婚したばっかりなんだし、こっちのことは気にしなくていいから」

 

と言っていました。

それを聞いてなんだか泣きそうになりました。

私自身、千葉で生活していることに少し罪悪感があります。

だって、母が大変なことが分かっていて千葉にいるんだもん。

母の側よりも彼の側にいることを選んだ私に母のことを気にする義務はないと言われた気がして悲しかったです。

きっとそんな風には言ってないんだと思います。

父は私たち2人の時間を大切にした方がいいよって言ってくれたんだと思います。

 

でも、父が母との時間を大切にしたいと言っていたのはすごく伝わりました。

だから、父が仕事をやめることには反対しませんでした。

というより、反対できませんでした。

私はもうしばらく千葉で生活することになりそうです。

 

父が仕事を辞めようと思ったきっかけのひとつに「母が泣いている」ことがあります。

最近、本当に母は泣いてばかりです。

ずっと「パパがいないの」や「誰もいないの」と言っています。

猫がいることを伝えても全然無駄です。

あまりにもずっと泣いているからかわいそうになってきます。

また、夜中に外に出ている様子があるそうです。

父が仕事に行く前に靴をそろえて行っても、仕事から帰ってくると靴がバラバラになっているそうです。

でも、雪の上に足跡があるわけではないので、歩き回っているわけではなさそうです。

父の車がないことを確認しているのかな・・・。

母に聞いても「どこにも行ってないよ!」と言いますが・・・。

 

そういうことがあって父は仕事を辞めることにしました。

父が仕事を辞めても私は毎月札幌へ帰るつもりです。

父がひとりで抱え込まないようにしていきたいです。

 

今後は稼ぎが少なくなるから金銭面で大変になってきそうです。