若年性認知症の母と私。

60歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母、60歳のお誕生日!

2024年4月24日。

母の60歳のお誕生日でした!!!

 

この日は朝から寝る前まで母に「お誕生日おめでとう」と言いました。

母は最初は少し嫌がっていました。

年を取ると誕生日をお祝いされるのを嫌がるみたいです。

でも、私も父も弟も何回もお祝いの言葉を母に伝えました。

だって母の60歳記念なんだもん!

 

母の妹もお祝いを渡しに来てくれました。

お手紙には「お姉ちゃん、60歳のお誕生日おめでとう!」と書いてありました。

母は「ママ、60歳になったの?違うよね?」と言ったり、

「ママ、60歳なんだね」って言ったり、色んな葛藤があったようです。

でも、最終的には60歳になったことを受け入れてくれました。

 

せっかくの還暦だから、たくさんお祝いしたいと思いました。

だから、本当は祖父母や母の妹たちを家に招待して誕生日パーティーをしたかったんです。

でも、母は嫌がりました。

だから、いつも通り家族だけで過ごすことにしました。

 

母に「誕生日はなにが食べたい?」と聞いてみても「何もいらない」と答えます。

だから、母が昔から好きな「毛ガニ」を食べる事にしました。

弟は手巻き寿司が食べたいと言ったので、

誕生日ディナーは毛ガニと手巻き寿司にすることにしました。

 

午前中、母と2人で車で15分くらいの場所にある毛ガニのお店に行きました。

いろいろ選びたかったけど、母が「これがいいんじゃない?」って言った毛ガニを買いました。

サービスで毛ガニラーメンと昆布を貰って母も嬉しそうでした。

帰りの車の中で「カニ買ってくれてありがとう。食べるの楽しみだね」と笑ってくれたのが印象的でした。

 

午後は弟の運転する車で30分くらいかけてケーキ屋さんに行きました。

母が昔から好きなシフォンケーキのお店です。

そこで4人分のケーキとシュークリームを買いました。

このとき、母はちょっと疲れていたのか笑顔はなかったけど、文句は言っていませんでした笑

 

夕方からディナーの準備スタートです。

父が酢飯を用意したり、お刺身の準備をしているときに

私と母で毛ガニをさばきました。

母は昔から毛ガニをさばくのが上手でした。

今でもできるかなぁと思っていたけど、やっぱりちょっとだけ忘れていました。

私もずっと母に任せていたのでやり方が見様見真似って感じ。

母と一緒に試行錯誤しながら毛ガニをさばきました。

母は途中で嫌になってしまい、あきらめてしまったけど

とってもとっても美味しい毛ガニでした!

さばいた毛ガニの身をお皿に盛りつけたんですが、母はバクバク食べていました。

母が「毛ガニ美味しい」と言ってくれて嬉しかったです。

 

私たち家族はよく手巻き寿司をしますが、今日の手巻き寿司は本当に美味しかったです。

父がスーパーで買ったお刺身もとても美味しかったです。

母も楽しく美味しく食事をしてくれたので、家族みんな幸せでした。

 

そのあと、買ってきたケーキを食べて幸せいっぱいになりました。

 

母の隣で寝る前にも「ママ、お誕生日おめでとう。幸せな1日になってよかったね」と話しました。

母は「うん。ありがとう。」と言ってくれました。

とっても嬉しい1日になりました!!

 

母もそう思ってくれているといいなぁ。