若年性認知症の母と私。

60歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母が前頭側頭型認知症と診断されるまで①

 

母は2022年6月に前頭側頭型認知症疑いと診断されました。

同年12月に前頭側頭型認知症と診断されました。

診断を受けるまでは長い道のりでした。

 

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母の様子がおかしい。

 

そう感じるようになったのは診断されるずっと前だったような気がします。

もともと頑固で意地っ張りな性格の母。

はじめは母が頑固すぎて融通が効かなくなったと感じました。

母は婦人科に通って更年期の薬を飲んでいたので、更年期のせいだと思い、たくさん口喧嘩をしたことを覚えています。

 

その状態が数か月続きました。

 

母はしだいに夜の寝つきが悪いと感じるようになりました。

婦人科の先生に相談して眠剤を何種類か飲むようになりました。

眠剤を飲み始めてから数か月。

母の様子がおかしいと強く感じるようになりました。

 

半端じゃないほどこだわりが強くなったのです。

 

海苔だけを買いに近くのスーパーではなく、車で15分の前に海苔を買ったことがあるスーパーへ行く。

燃えるゴミ日は家にある燃えるゴミがなくなるまで何度も何度もゴミを捨てに行く。

冬でも寝間着は肌着のシャツじゃないと嫌だ。

などなど。

 

家族のだれがなんと言おうと、母は自分の意志を貫き通しました。

母のこだわりに対して家族みんながイライラしたり、喧嘩したりしました。

 

眠剤のせいで母はおかしくなっている。

 

私と弟は母に何度も眠剤を飲むのをやめるように説得しました。

寝る前にアロマを焚いたり、ハーブティを飲んだりすることも試しました。

でも、眠剤に対してこだわりを持っているため、必ず眠剤を飲んで寝ていました。

 

眠剤を飲んでも、母は眠れていないと話していました。

実際、夜中に母がトイレに起きている音が毎日頻回に聞こえていました。

それでも母は眠剤を飲むことをやめませんでした。

むしろ、2日分をまとめて飲んだりしていたのではないかと思っています。

2か月分の眠剤を処方してもらっても、2か月たたない内に薬がなくなっていることが多かったです。

 

「家族が眠剤を飲まないでってお願いしてるのに、なんで飲むの?

どうせ飲んでも寝れないんだから飲むのやめなよ。

家族の言葉を理解できないなんて頭おかしいんじゃない?

早く病院いったほうがいいよ。認知症かもよ。」

 

私はこんな風に母に怒ることが増えていきました。

 

そんな中、ある事件が起こりました。