若年性認知症の母と私。

60歳の母と27歳の私の遠距離介護日記

母が前頭側頭型認知症と診断された日

 

母は2022年6月に前頭側頭型認知症の疑いがあると診断されました。

 

2022年12月に前頭側頭型認知症と診断されました。

そのとき、母は58歳でした。

 

2022年12月頃の母を思い出しながら、書いていきますね。

 

そのころの母はお金の管理ができていませんでした。

どのクレジットカードがどの銀行で引き落とされているか分からなくなりました。

忘れてしまったというよりも分からなくなったという方が正しい気がします。

そのことが発覚したのは母がよく使っていたクレジットカードが使えなくなったためです。

そのクレジットカード自体が廃止になるため、使えなくなりますよという連絡は来ていたのですが、母は特になにも手続きをしていなかったようです。

父と母のお金のやり取りについて詳しいことは私は知りません。

でも、母は毎日家計簿をつけるくらいお金の管理を徹底していました。

ものすごくケチで1円単位で買い物をするくらいでした。

でも、改めて最近の家計簿をみていると、書いていることがめちゃくちゃでした。

物の値段は書いていますが、何月何日に買ったのか分かりません。

たくさんのレシートが家計簿に挟まっていますが、何がなんなのか・・・

でも、そのことを指摘すると母は激怒して手がつけられなくなります。

なので、好きに家計簿をつけてもらうようにしています。

 

その後、父は時間をかけてクレジットカードの引き落とし先を変更していました。

今では、お金の管理のほとんどを父がしています。

母は現金や楽天カードを主に使うようになりました。

幸いにも、私の家はものすごくお金がないというわけではないので、

細かくお金の管理をしなくても生活ができています。

ずっと働いてくれている父に感謝ですね。

 

 

2022年12月の母は料理ができました。

簡単な料理です。

魚を焼いたり、冷凍餃子を焼いたり。

おにぎりも握ってくれました。

お味噌汁も作れました。オリジナル味噌があんまり美味しくなかったけど笑

夜ご飯の時間も気にしてくれていました。

父のためにお弁当やパンを用意してくれていました。

父の好きなものじゃないことが多かったけど笑

凝った料理はできませんが、普通に料理ができていました。

祖父母の家に行くときは必ずエビチリを作って持っていきました。

しつこいくらいにエビチリを持っていきました。

母は祖父母がエビチリ美味しいと言っていたことだけを覚えていて

ものすごくエビチリにとらわれていました。

祖父母は優しいので、飽きていても口には出さずに毎回エビチリを食べてくれました。

料理ができても、食卓に並ぶレパートリーはかなり少なかったです。

さばの塩焼き、焼きそばが交互に食卓に並んだときもありました。

このころから、私は積極的に母と一緒に食卓に立って晩御飯を作るようになりました。

弟は外食が増えました。

父も自分のご飯は自分で作るようになりました。

 

こんな風に思い出してみると、このころは家族みんながイライラしていることが多かったような気がします。

まだ母の病気を受け止めきれていませんでした。

なぜ、母が同じものばかり作ってしまうのか。

母の行動のひとつひとつが気になってしまって、どうしてこんなことするのか分からないことが多かったです。

わからないことばかりで、家族みんなが混乱していた時期ですね。